お墓の起源から考えると、地域や時代により様々なお墓の形がありますが、基本的には、残された家族が故人をしのぶために遺骨を納めてお祀りする場所、といえると思います。
日本では一つの家族が一つのお墓を建て、子孫へと受け継いでいく形式が一般的でした。しかし近年では新しいお墓が登場し、お墓のスタイルも変化しつつあります。
その代表は宗教や形式にとらわれない斬新なスタイルのお墓、「デザイン墓石」です。
高度成長期以降、工業化~画一化が進み、お墓も大量生産で規格化されたものが作られるようになりました。
多くの日本の墓地では、まだまだ大きさの違いこそあれ工業製品のように似通った形の墓石ばかりが並んでいます。人は死んでしまったらみんな同じなのでしょうか?
決してそうではないはずです。
歩んできた人生が違い、刻んできた歴史が違います。それなら、その人らしさ溢れる世界にたった一つの墓石をつくるというのも一つの考え方です。
元々、日本では職人たちが自らの技を磨き、その技術を表したデザイン墓が多数存在しました。そして近年また、欧米諸国の墓地で数多くあるようなデザイン墓石を目にすることができます。一つひとつにオリジナリティーがあり、存在感がある墓石です。
おしゃれな墓石、メッセージ性の強い墓石、芸術性の高い墓石・・・。
デザイン墓石とは、一般的なお墓の概念にとらわれず、自由な発想でデザインされた新しいスタイルの墓石です。
その一方、やはり個人を主体にするよりも、連綿とつながってきたご先祖からの縁を重視し、伝統的で歴史を感じさせる、五輪塔などの供養塔を、自分らしい供養のあり方として選択する方も増えています。
また、最近では自分らしいお墓を自分の代でつくりたいという人が多くなり、生前にお墓を建てる「寿陵(生前墓)」という形が増えています。
未来の家族の安住の場所をあらかじめ用意するという考えのもと、気に入った環境や好きな土地、そして好みの墓石を生前に選べることが寿陵のメリットです。
とにかく、自分自身が「何のためにお墓を建てるのか?」を明確にしてお墓を建てるのが、満足、納得のいくお墓づくりにつながると言えます。


























