社長ブログ

大阪石材株式会社 伯井です。

2008年06月09日

「ばあーばあーの智慧袋」

宰相ビスマルクという表現がある。 宰=取り仕切るという意味だ。 聞いた話だが、別に料理長という意味があるという。 なぜ料理長が政治のリーダーかというと、素材を生かし、 調理のやり方の技があり、さらに絵画のような盛り付けも出来る芸術家だからだ。 だから政治の要諦とも通じるという意味で料理長なのだ。 戦後間もない60年前はすべてが親から子供へ口伝で料理は伝えられた。 今のようなレシピはよほどの家でないとなかった。 また各家独特な味があったもんだ。 83歳になる鈴木登紀子さんは『ばあーばあーの知恵袋』で知られる料理人だ。 実に温厚で、優しくゆっくり話されるが料理の手際がいい。 料理が上手になるコツはと聞くと 『美味しくするには三度目で良いのよ』というのが答えだ。 1)一度目は好き勝手やる。 2)二度目は火の加減、だしの加減を調整する。 3)三度目は思った味、素材が生きてるか?出汁がいきわたってるか?調整する。 ダメだったら五度でもやれば誰でもわかって上手になる。 この自分で体験することともうひとつ大事な調味料がある。 それは『美味しいもの食べさせてあげたいと思う愛情だ』そうだ。 そこで具体的な鳥の照り焼きの手順を書こう。 1)鶏肉の水を切り、小麦粉を布巾で包んで軽く振るようにたたいて細かいのをかける。 2)鶏肉のいため方はフライパンの外側の周りから置き、真ん中に置く、(真ん中は温度が高いから) 3)次に調味料の醤油や砂糖、酒を入れるときはいったん火を消してから入れる、全体に染み渡らすため。 4)プラスアルファ=美味しいもの食べさせてあげたいという愛情 この4番目がすべての根本だから手順ややり方をどんどん工夫できるんだ。自分で!!! ところが情報化社会の現代は全く逆で、 レシピを見ればいつでも出来ると錯覚してしまう。 いくら料理のノウハウがあっても実際は実現しません。 いきなり100点取れることがおかしいが、すぐにでも出来るような感覚になる。 知ってることとできることが違う。バーチャルとリアルが違うように!! この鈴木ばあーばあーのように、二つの条件がそろはないと美味しい料理はできない。 最初にも書いたように、 1〕三回体験して自分で感覚つかむこと、  レシピ見ながら考えてやってもできません。(あくまでも目安は解る)   自分の舌で、自分の塩加減でからだ中の五感を全部使って体得だ。 2)もうひとつは愛情だ。愛情は手間ひまかける。  ゆっくり時間かけて喜ぶ顔思い浮かべながら料理するのだ。 私たちはリアルな世界で創意工夫して作ってきたから身体が反応する、 しかし、情報(バーチャル)からリアルへ逆の学び方する現代人は体感がないのだ。 料理と同じで人間関係構築にも!!喧嘩したり仲良くなったりして親友になっていくので、 何年かの時間の経過でさらによくなっていく。 そうだと解ってるが何か情報の量と速さに無意識に現代人はせかされてないだろうか? 情報は料理を作るために使うものなので情報に振り回されて主体性を亡くすことはない。 立ち止まって、眼と耳と舌、鼻と手で料理して、誰のためにかを確認したほうがよさそうだ。 リアルがあってこそのバーチャルだ。 皆さんいかが考えられますか?