2008年06月21日
「「敵はわれにあり」野村克也監督」
矢沢永吉は「音楽は生き物」といった。
そして「みんなの矢沢だ」音楽を通じて自分の生き方を求める求道者のようだ。
泣き言は言わない。
役者とミュージシャンの違いを「ミュージックは外に向かう、逆に役づくりは内に秘める」
全体の雰囲気から創造させるのが役づくりなのかもしれない。
矢沢さんと比べて語るのもおかしいが、野村監督は役者だ。
非常に計算高く、何か策士のような風貌からの第一印象で、野村監督は好きになれなかった。
テレビによく出てくる奥さんの言動の表面的なイメ-ジも手伝っていたのだろう。
ところが、この本を手にしたとき監督という役者だな!!と感じた。
それも一流だ。
あとがきに「観見の二眼あり」と宮本武蔵の言葉を引用して、
バッターとピッチャーしか見えないようではダメだ、その背景が見抜けなければならない。
対象を見る、対象の奥を眼で観る。この二つの眼がなければならないという。
それは、母から教えられたことだという「黙って仕事をしなきゃいかん」と口癖のようにいっていた。
だから、自然と集中力が身についたのだ。
この集中力は「仕事の結果」より「仕事の過程」を大事にすることが習慣づいたという。
27年間の現役生活で最大の敵は、稲尾投手や米田投手でなく、
最大にして最強の敵は自分自身だと語る。
満足感や妥協、限定というものが忍び寄ってくるというのだ。
人間だから、守ろうとしたり、安心したいと成長を止めたりする。
挑戦し続けることを楽しむことは解っているのに、時々息が詰まる。
気の緩みが自分をだめにしないか恐れる。
こんな葛藤と戦う人間らしい弱さだ。
自分自身が最強の敵だと公言してはばからない捨て身さがあっぱれだ!!!!
人間は成功すること(結果)より努力すること(過程)に意義があるんだとしみじみ語られていた。
野球は自分でするスポーツ、見るもんではないと思っていた私にとって、
野球は奥が深い「生き物」だと感服した。
人間が生み出したものは常によりよいものを追及され、変化し飛躍する面白さを秘める。
野村監督のすばらしさとともに、野球というスポ-ツのすばらしさに少し鳥肌が立ったので紹介した。
野球ファンなら誰でも知ってることだろうが・・・。
皆さんはいかが考えられますか?














.gif)





