社長ブログ

大阪石材株式会社 伯井です。

2009年12月04日

お互いさまは「と」を「の」に変えること

「ギブアンドテイク」は欧米流の助け合い相互扶助を意味する。
まず、「与えなさい」そして「取りなさい」だ。
ここにははっきりと、与える人と与えられる人が存在する。
西洋ではエロス=奪う愛、アガペ=与える愛に分け、
与える愛がより立派な愛で、相互に助け合うそうだ。

ところが、与える人が与えられる人に支えられ、
どちらの存在もなければ成り立たないと考えるのが、日本の相互扶助だ。
どちらが上位でどちらが下位かということに意味はない。
立場に意味があるのだ。
仏教の「縁」というように表現する。
日本家屋には「縁」を結ぶコミュニケーションの場所がある。
それが「縁側」だ。

さて、西村恵信先生が実際に体験された話を紹介する。
あるとき、二人暮らしの老夫婦に、
「二人ともお元気でいいですね。でももし一人になると1+0=1で淋しくなりますね」というと、
旧制女学校出身の老妻さんは「それどころか1×0=0ですからね」といわれたそうだ。
夫婦は足し算でなく掛け算だ。

親子も同じで「親と子」でなく、「親の子」「子の親」で掛け算になるんだ。
「社長と社員」ではなく、「社長の社員」「社員の社長」になる。
この関係は、「お互いさん」で互いに成長するだけでなく、
もっともっと深く自分の立場を掘り下げることができる掛け算だ。

欧米のように個が決まっていて,正しいか正しくないかと対立的に考える文化もあるが、
向き合う相手を自分の分身のように考える日本の文化は、
「と」を「の」に変えると意味が解る。

皆さんは如何考えられますか?