社長ブログ

大阪石材株式会社 伯井です。

2010年07月04日

夢(志)とバーチャル(仮想)のちがい。

工業化社会では物という具体的な対象がある。
それは商品だ。
商品には二つあり具体的な品質と利便性の良い商品と快適なサービスである。
言い換えれば商品の 1)生産の品質 2)時短 3)生産性の向上を、
素材や仕組みを含め改善することに邁進してきた。

この世界リアルな世界で現実的、具体的で目に見える世界である。
私たちは100点満点の理想(夢・志)を掲げ、
現実の失敗や誤謬という事実を、
誰にも負けない努力で克服することの達成感が人生観であった。

しかし、これだけITが発達した情報化社会の現代は、
努力しなくてもよいバーチャル(仮想)な世界がある。
ここが若者の心の成長を阻害してることを、
大人は伝えねばならない責任があるように思う。

さて、アブラハム・マズローの自己実現理論はリアルな世界しかない時代のものだ。
1)生理的欲求(人間の本能的欲求)
2)安全の欲求(安全性、経済的安定、健康、良い暮らし)
今アフリカで飢餓に苦しんでいる人はこのことを満たすことに生涯を送る。
3)所属と愛の欲求(情緒的な人間関係、他者に受け入れられ、孤独と社会的不安から開放される)
現在は経済的過当競争やオタクが多く人間関係が結べず孤独と社会的不安感でうつ状態の人が多い。
4)承認(尊重)の欲求(自分が集団から勝ちある存在と認められ尊重される。
これには二つあって、低いレベルと高いレベル、低いレベルは名誉欲や金銭欲だが、
高くなると自己信頼感、自立性といったものが他者から評価されるよりも自分自身の評価を重視する。
5)自己実現の欲求(自分の持てる能力や可能性を最大限発揮し具現化したいと思う、行動の動機)
後のマズローはこの上がると12人のサンプリングで研究したのは「自己超越の欲求」だ。
いわゆる「悟り」ですね。

今回は欲求がテーマでないので後日詳しく書くが、
情報化社会では3)所属と愛の欲求から4)承認の欲求を待たずに(飛ばして)、
5)自己実現の欲求に行くことができる。

それはバーチャルからリアルへ、クリックひとつで実現するインターネットがあるからである。
バーチャル(仮想)は夢(志)とどこが違うかというと、
物事をひとつづつ修得する努力、人間の信頼を10年掛けて築く努力がいらないのです。
コンピュータとお金さえあれば簡単に自己実現するのである。

このように思ってしまってる若者には二つの特徴がある。
1)夢(志)をリアルの世界にもたないから思考力が停止する。(気遣いが解らない)
2)所属と愛の欲求が満たされてないと感じ、
 コミュニケーションするのに異常に緊張し、孤独と社会不安が増幅し忍従の心が育たず、
 切れたり、自傷行為をするのである。
 大事なことは自分が帰属することを喜ぶことと、
  同時に大きな『愛』で受け入れる風土が仲間や共同体や社会に必須なように思う。

この実現の具体性は仕組みだ精度だマニュアルも目安にはなるが、
『同じ釜の飯を食う』って、寝食をともにし、
美味しいものは美味しいと同じように感じることから始めることではないだろうか?

皆さんは如何考えられますか?