社長ブログ

大阪石材株式会社 伯井です。

2010年08月25日

石門心学・『都鄙問答』(とひもんどう)

290年ぐらい前の江戸時代、京都に石田梅岩の商人道の問答形式の本だ。
都とは京都人で、鄙とは田舎人の問答の古典だ。

当時は「士農工商」といって商人の身分が一番低かったが、
流通が盛んに成り、大衆文化が発展するにつれ庶民も学問を学び始めた。

だが、町人の地位は低く、商売も未熟で騙しや、
権力を傘に来た押し付けがましい二枚舌の商人が横行しやすい環境であったことも一面ある。

当時は少し裕福な商家の人は子供に学問を習わせるようになってきたが、
必要か必要でないかが議論もされていた。
全部は紹介できないが、今でも充分通用する基本的なことをいくつかあげる。

1)利益肯定=利益は武士の録と同じだと言い放ち、
2)市場原理=政府が価格を決めてはいけない市場の取引に任すと発展する。
3)競争原理=倹約精神にはけちとか節約でなく、
       「積極的な意思と創造力」のある競争していい物やサービスをつくる。
4)誠心誠意=約束を守り誠実に努力し支払いのごまかしや無理な利益を取らない。

商人は『心』の尊重を第一義に考えることだと教える。
これは万古不変の原理であり、今も商人の基本とされる日本式経営だ。
ここ十数年は欧米式の経営手法がはやり、マニュアルだ、マーケッティングだ、
職能性を重視だ年功序列廃止などされたが基本は変わらないと考える。
さて、元に戻って石田梅岩の言う心について考えるヒントを紹介する。
梅岩の言う心=よりひろく全体的で関係性を含んで感謝の心を重んじる。
ハート=情緒的
マインド=知的な意味
ゼーレ(ドイツ語)=精神性にかたよる
ヘルツ(ドイツ語)=感情的

大阪では食堂を出るとき『ご馳走さん』といってお客が出る。
京都ではお客さんに感謝のお礼に『おおきに、またお越しやす』とお客に一礼する。
奉仕、感謝が商人の倫理観だが、
欧米は情緒的な要素より、『適法性』や『公正』が重点なのは、
日本のように均質な人の集まりでなく、
いろんな人種や国の非均質の人の集団だからだ。

古典に学ぶことは現代を考える手がかりだと再確認する。

皆さんは如何考えられますか?