社長ブログ

大阪石材株式会社 伯井です。

2011年11月25日

心を豊かにするものつくり・井深大さん

アップル社のジョブズ氏が亡くなったが、
彼は『弓と襌』弓聖阿波研造氏に師事したドイツのオイベン・へリゲルの本を読んで深く感動し、日本に何度も尋ね、日本の陶器や京都の庭園に魅了されていた。

コンピュータを小型化し、最近はIpadのような商品を開発してきた革命児だった。
彼は欧米人のように獲物を捕らえる術として弓術ではなく、
自分の内面と向き合い磨く精神統一する『無我』の境地を学ぶ弓道に驚愕した一人だ。

思い起こせば戦後の日本は加工貿易国で技術と人財だけの国だった。
いち早く三越の地下室で作ったトランジスタラジオを、
世界中に売り歩いた技術を持っていたソニーもそのものつくりの会社だ。

ところが昭和の60年代に入って、ジャパンイズナンバーワンと世界から言われた。

日本は諸外国の圧力〔1985年プラザ合意〕で内需拡大を余儀なくされ円高容認となり、
ものつくりの精神をなくし、モノつくりでなく金儲けのためのモノつくりになって行った。

昭和61年幼児開発協会セミナーの基調講演で『心を育てる』と題して講演された。
その講演で日本のモノつくりを憂えて、おっしゃられたのが『心豊かにするものつくり』だ。
井深さんの定義では、
心=右脳思考,音楽,芸術,信仰に置き換えられること。
心豊かな人財育成こそがこれからのモノつくりに欠かせないと言っておられる。

私も同感だ。商品ではなく作品を世に出す心構えと教養を磨きモノつくりすることの大切さを訴えられた。
1995年、Windows95が発売され、扱いやすくなったインターネットはあっという間に世界中に広がった。

情報化社会のIT〔インフォメーションテクノロジー〕は、量の時代は日本の出番ではなかった。
日本はデフレが止まらず高齢化し市場は縮小してる経済だ。〔失われた20年〕

今こそ、井深さんの言葉のように心豊かなものつくりをする時代が到来し日本の時代がきた。
情報の量的拡大が終わり、ステーションとしてのグーグルやヤフー、マイクロソフトの時代が終わり、日本独自のサイトとして、ミクシィやモバゲーがあり、情報技術の質の時代に入ったからだ。

日本人は物まねが上手と揶揄されるが、品質のいいもの作るのは天下一品だ。
ジョブズも瞑想法によって『無』になり、次々新商品を生み出したように、
心の豊かなものつくりを証明する人物が日本から登場するのが待たれる。
日本の将来は太陽が登るように明るく希望に胸踊るようだと感じる今日この頃だ。

みなさんは日本の未来が明るく希望に満ちてると考えてますか?

2011年11月24日

日本石材産業協会ジャパン石フェス2011 IN神戸

ジャパン石フェス2011 IN神戸が11月23日から2日間、
ポートアイランドの神戸国際展示場と神戸国際会議場で開催されている。

初日に近畿地区全体会議と、臨時理事会が開催された。
全国で45支部会員数が1278社ある規模に成長した公益を目的とした活動だ。

地区会議で日本石材産業協会は「誰のためにあるか?」を問いかけ、
基本姿勢をしっかりとして取り組もうと考え、

誰=会員、消費者、行政、マスコミ、地球〔自然環境〕
会員にとっては市場の創造、
消費者にとっては安心安全な製品
行政にとっては社会に貢献する公益を創造
マスコミにとっては消費者保護活動
地球〔自然環境〕のとっては資源の有効活用、環境再生活動

この会のミッションが再確認され、
石材を職業とする仲間が学びあう場所であると位置づけられた。

よく相撲や野球の選手は「心技体」を磨くことが理想とされる。
もちろん自分の肉体の筋力をつけ食事を含め健康を保ち、
技術の錬磨を通じ、常に高い志で日々努力精進することだ。
最後に「心」を磨くことだ。

大会では『ブランド=決して裏切らない約束』
言い換えると「嘘をつかない」で「誠実」な業界人であることだ。

この心=人格を作るには、「心」に躾しなければならない。言
これは自分が自分に意識しないとできない。
決して他人がくれるものでもなく、環境さえあれば人物ができる訳ではない。
自分で自分作りするという決意と努力がいる。

船井総研の船井幸雄さんはあまりたくさんだと生きるのが窮屈だと、
自分で三つだけを守り通されてるそうだ。
1)約束を守る
2)他人の足を引っ張らない
3)恩義を守る

日本の若者は意識してこんなことを考えていないができてる。
ジャイカの青年協力隊は世界で活躍しているが、
アフリカや南米、アジアの人たちが異口同音に評するのは四つだ。
1)場を清潔にする
2)時間を大切にし約束を守る
3)年寄りを敬う。
4)大学出身者でも田んぼに入り農作業を一緒にする〔欧米はマネージメントする人は作業はしない〕

「今の若者は」とよく言われるが、全く心配ないと感じる。
しかし、『有意注意』で意識的に心=人格を高めることが大事だ。

みなさんは心を作る「掟」幾つ持っていますか?

2011年11月23日

渡邉五郎三郎先生の話

安岡正篤先生が亡くなられたのは昭和58年〔1983年)12月13日86歳だ。
渡辺先生は昭和24年から安岡先生に学ばれ実際に接してこられ、
その人柄に触れられた。

安岡先生は『歴代首相の指南役』『終戦「玉音放送」起草者』で東洋学の第一人者だ。
〔ご自身は陽明学者でないとおっしゃられるそうだ〕
渡邉先生が肌で感じられたいくつかのエピソードを話してくださった。

安岡先生は明治31年〔1898年〕に生まれておられる。
昭和11年〔1936年〕の2.26事件当時は39歳だったが、
青年将校が二人懐にナイフを忍ばせ先生のところにやってきたそうだ。
息も荒く興奮した彼らに『懐のもの出せよ!重いだろ』と落ち着き払って先生に言われた。
〔胆識-腹が据わってる〕
続けて『君たちの言ってることはわかるが方法はいけない』と悟され、何も出来なかったそうだ。

学者の中でも身を守るために面従腹背して、事態が静まると主義を変えるものもいたそうだが、
安岡先生は首尾一貫して自分の姿勢が変わらなかったとおっしゃっていた。

その姿勢になる基本は『武士道』である。
日本の武士は敵を決してさげすまない、逆に相手を尊敬し、自分を名乗って闘うのが礼儀と心得ていた。
『筋を通す』である。
どんな時も安岡先生は「公正な立場」で話される姿勢だったと感慨深く語られた。
特に心がけられたことは『言行一致』『知行合一』で、
実行できないことは言わないを貫かれた実学者だ。
いくら学んでも知識だけでは意味がない、
実際に行動するために学ぶのだと渡辺先生は教えを受けられたそうだ。

安岡先生が有名になると批判的な評論をするものも出てくる。
そんな時『批判は他人に存し、行動は我に存す』といって気にされず意に介されなかったそうだ。

実に「道義」を大切になさった人柄であったがその態度も一貫してたそうだ。
佐藤一斉先生の『言志録』の中にリーダーがやってはいけないこと四つがある。
1〕強い声で言ってはいけない
2〕強制するように言ってはいけない
3〕利益になることを言ってはいけない
4〕自分の地位を傘にきて権力的に言ってはいけない

まさにこの四つ態度が自然に身体に具わった人物だったそうだ。
こんな人物が多くでてくるには、他人や社会に頼ることではなく
まず自分が実行することからはじめることだと再確認した。

みなさんの周りにもすばらしい人物たくさんおられますか?

2011年11月22日

頭冷心暖

この言葉の響きも意味も大変気に入ってる。
日立計測器サービスの社長をなさっていた岡野 寛さんの座右の銘だ。

昔はお腹をこわすと絶食状態にして空っぽにして治す。
治りかけはお粥さんを少しづつ食べてならしていくのが常だ。
岡野さんは頭も心も絶食療法が必要だとおっしゃられる。

情報化社会の現代は情報が溢れ、心をかき乱す強い刺激に満ちているから、
頭も心も『食べ過ぎ』状態で炎症を起こし、
頭は熱を持ち、心は冷たく『人間』から離れている感じがするそうだ。

仕事を成しあげるときに、『あれこれ』頭で考えて、
頭の中にある答えを証明するように行動するが、
自分の考えを押し付けることは出来ても、決して人に感動を与えられない。

音楽でたとえるとアマチュアの演奏家は、
頭が譜面を追うので一杯で指揮者を見て演奏するが、
感動させる演奏は出来ないのと同じだ。

ところが、プロフッショナルは譜面がすべて頭に暗譜され、
頭の働きを意識しない状態になったとき、
涙が出るほど感動させれるが、
頭の芯はし-んと静まりかえって客観的に演奏を続けられる。

仕事もプロの演奏家と同じように、
とことん考えつくし、一度絶食状態にすることで本筋が見えてくる。
そんな状態のときに判断を下せ、結果、私心なく動機は善となる。
更にこの判断は職場のみんなを巻き込んで共鳴の輪が広がりすばらしい成果を生み出す。

私は恩師小田切瑞穂先生に『コップ〔頭〕を空っぽにして話を聞け』と、
講義中に叱られたことが今では懐かしい思い出だ。

『頭冷心暖』を意識して頭を空っぽにして、
心暖かい仕事が出来る人がプロフッショナルだと先生も言いたかったようだ。

みなさんは仕事人生のプロフェッショナルですか?

2011年11月21日

ブータン・国民総幸福量(GNH)

ブータン政府は国民総生産〔GNP〕の代わりに国民総幸福量GNHを使ってる。
もちろん金銭的な尺度で計るのでなく、九つの尺度で幸福を数値化してる。

実にすばらしいのでここに紹介する。
1)心理的幸福
2)健康
3)教育
4)文化
5)環境
6)コミュニティー
7)良い統治
8)生活水準
9)自分の時間の使い方

この優先順位も人間中心の項目を考えて、
金銭的物質的豊かさを目指すのでなく、精神的豊かさを目指す価値観である。

特に心理的幸福を数値化するのに正負の感情を抱いた頻度で測る。
正の感情=1寛容、2満足、3慈愛、
負の感情=1怒り、2不満、3嫉妬
2005年5月末に国勢調査した結果は『とても幸せ』=45.1%『幸福』=51.6%の回答だった。

震災後国賓として日本を訪ねられたワンチュク国王は、
『皆さんの中に人格と言う竜がいます。年をとって経験を積むほど竜は大きく強くなります。』
と被災地の子供の語りかけられた。

日本の現実は年を重ねて人格〔利他・良心)と言う竜より、
個性教育や個人主義と人権ばかりで、人格の利己だけが肥大してないだろうか?〔反省だ〕

私たちは歴史を逆戻しはできないが、科学や論理といった理性を否定するのでなく、
精神的豊かさを目指すハイブリッドな幸福觀を築き上げることこそ今の課題であろう。

自殺者が3万人を超え社会問題化する日本で、
科学や理性を妄信しすぎ、自分で精神的を追いつめてるのが実情だ。

『不幸は人間を苦しめると言うが、よく考えると、
 人間を苦しめるのは不幸そのものでなく、不幸だと思うその考え方事態である。』

京都大学学長だった平澤 興先生の言葉が胸にしみる。

みなさんはブータン国の精神的豊かさ目指す幸福の心が乾いてませんか?